□投稿者/ 神永 -(2010/05/29(Sat) 04:57:00)
 | みなさま
お疲れ様です。
ここでは肯定側の議論について以下に示します。
まず感想で申し訳ないのですが、
肯定側立論を読んだ際に、犬の議論のみだったなというのが感想です。
確かに、ペットの大部分で影響力があるのは犬猫であると思います。
しかし、鳥類、爬虫類まで含めた全体の議論をすることで、
プラン導入の意義が全て満たされるのではないかと考えています。
議論そのものはわかりやすかったのですが、
かなり乱暴な根拠づけをされていて、この立論では不十分であると思います。
厳しいジャッジであれば、立論中の憶測が説明不足であったり、
不十分な証拠資料でつないだ議論については、
立論自体不成立とされることがあることがあります。
判定は肯定側に投票していますが、
この議論が良かったと決して思っていません。
ご覧になっている中学生の方がいらっしゃったら、
悪い例の立論であると認識していただきたいです。
肯定側立論にそって見ていきます。
まずは、現状分析からです。
現状分析1、2については3の内容から説明し、後にまとめてコメントします。
現状分析3については主張とエビデンスの内容が完全に一致はしていません。
＊ブームに乗って、アクセサリー感覚で動物を飼う人が増えているのではないか」と分析する。
この部分については、立論中では何も主張はしていないということです。
戦略上引用した証拠資料であればいいのですが、
単純に載せただけならば不必要な部分であるかもしれません。
現状分析について、否定側から反駁がありましたが、
内容がかみ合っていませんでした。
噛み合ってない理由は否定側が肯定側の穴だらけの立論を
理解していないところにあると思います。
そもそも、肯定側が提示した証拠資料は主張をちゃんと支えていたでしょうか。
＊ペットの中でも、雑種ではなく、チワワなど純血種を好む傾向がある。
会田さんは「２０年前に飼い犬全体の２割だった純血種が、今では５割。
ブームに乗って、アクセサリー感覚で動物を飼う人が増えているのではないか。
証拠資料の中で証明しているのは飼育されている犬の5割が純血種です。
殺処分されている犬の5割が純血種なんてことはどこでも言っていません。
つまり肯定側は勝手な憶測を立てています。
飼い犬の5割が純血種だろうから、殺処分の5割も純血種だろうと。
否定側が反駁するポイントはここであり、
アクセサリー感覚で購入する飼い主の話ではありません。
そもそも、アクセサリー感覚で購入する人について、
肯定側からは立論中で何の主張もされていません。
確かな根拠はありませんが、飼い犬と殺処分の純血種の割合が異なる主張がされていないことから、
この議論に乗って話を進めます。
また、殺処分に57億円かかっており、
純血種が5割だから28億円は削減されるだろうとの主張がありましたが、
これも憶測にすぎません。
57億円（動物全体の殺処分）×犬の純血種の割合（0.5）＝28億
おかしいですよね。
こういうところも崩さなきゃいけないポイントです。
相手がせっかくweb提示されているのですから、
中身を吟味しないのは怠慢以外の何物でもないです。
実際のディベートの場では時間の関係から確認できないことも多いので、
出来る限り証拠資料を集め、中身を確認する時間を割いてください。
事前準備が本当に大切です。
解決性��
これまで、肯定側が無理やり犬の割合を動物全体にあてはめておりますので、
ここでも肯定側の主張通りとは思えません・・・が、反駁がありませんでした。
ここにも反駁のポイントがあり、純血種については減りますが、
殺処分数の動物の割合がわかっていれば、その分削減額を特定できます。
また、殺処分にかかる費用の内、犬にかかる割合を特定できれば
さらに肯定側の主張を小さくできます。
肯定側の主張通りとは思えませんが、反駁が無いため、
具体的にどの程度、肯定側の主張する削減される28億円の殺処分費用が変動するか分かりませんでした。
金額で価値の比較を考えているのなら致命的なミスかもしれません。
解決性��
保健所での無料譲渡を主張されていますが、
断定するからにはそれ相応の根拠が必要です。
これに対し、否定側第1反駁で根拠を示すことを主張していますが、
否定側はそうでないことを立証する必要もあります。
私が書いた内容で申しわけないのですが、
3月号のトライアングルで反駁について書いておりますので、
ご覧いただければ幸いです。
ただの水かけ論では相手の主張は切れません。
また、肯定側が主張する通り、
殺処分が0でなければメリットが発生しないというわけではないです。
今よりも減らすことがメリットのラベルです。
次に解決性の�´△鮓�ると、全体の殺処分数に影響を与える主張は
�，世隼笋枠獣任靴討い泙后�
本当にペットを飼いたい人であれば、保健所での無料譲渡があれば引き受けますし、
肯定側第1反駁の主張の通り、
ペット引き取りのサイクルで現状よりは殺処分は少なくなるでしょう。
ただし、これにも条件があり、
保健所の無料譲渡のみがペットの入手手段であるという世界の話です。
現実的に他の手段がないかリサーチしてください。
日本はペットの売買を禁止する。という論題名もヒントかもしれません。
解決性の�´⇔昭圓箸發砲△訥�度は機能するであろうと判断しました。
さて、以下重要性についてです。
�＼廼發了藩僂亡悗靴董△△襪戮�姿を肯定側は主張しています。
なぜそうでなければならなのか、税金の徴収、使用に関する原則のようなものを提示し、
根拠づけをすることでより、納得できる議論になると思います。
税金の無駄遣いは良くないということは、一般的だと思います。
否定側から提示のあった、1人当たり48円の負担だから問題ないとするのは少し乱暴な議論です。
48円の負担で国民が享受できるサービスで、利益が大きいということであれば、
これは小さい額（価値として）と判断できます。
また、殺処分に対して、なぜペットを飼っていない人が平等に負担しなければならないか
という対立する議論を提示していただくと良いでしょう。
肯定側もこの議論について、反駁で対応する必要もあったと思います。
ただし、肯定側の主張自体を崩す議論ではなかったので、
全体の議論の中で、否定側の主張と肯定側の主張どちらが確からしいか、
納得がいく議論かということを判定の材料としました。
��動物の命を救うことは重要であると肯定側は主張しています。
ペットの総量が減ることで、殺処分数は減るということは起こりうると私は判断しました。
実際にプランで現状よりも動物の命を救えることになると判断しました。
以上、肯定側の議論に対する講評です。
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判定
/ 神永 (10/05/29(Sat) 00:57) [#19] 
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