 | デメリット１は、イスラエルと日本の地方で公選首相（首長）と議会の深刻な対立を挙げていますが、立論段階で「こういう例があるのは分かった。でも現在も採用している国や自治体はあり、例だけでプランを取ると必ず政治停滞する、という証明になるだろうか？」と感じました。
争点
・現在の政治は停滞しているか（固有性の議論）
→肯定側は政治停滞に固有性がないと主張しましたが、これはメリットにも影響が出てしまう可能性が高く、危険な気がします。実際、菅氏と安倍氏の例では、（裏返して）国民の支持を得られればプラン前でもある程度上手に政治運営できるんだろうと受け取れます。
・プラン後、首相は人気を背景に議会とうまく付き合えるのか、対立して停滞するのか。
→人気者首相の反駁については「確かに。でもイスラエルではうまくいかなかったのは人気者じゃない人が直接選挙で当選したからなの？」と少し疑問も残ります。否定側は、議会で過半数を取れていない野党との対立のことを触れている点で少しズレているかな、と感じました。
デメリット２は、ポピュリズム首相誕生の発生過程の証明がいわゆる一般論の域を出ておらず、証明のポイント（例／�．櫂團絅螢坤犖�補がプラン後増える�▲櫂團絅螢坤犖�補はプラン後に当選しやすくなる��ポピュリズム首相は高確率で失政を行う、など）の一部について可能性を述べている程度なので、デメリットとして認めるのは少し難しいだろうという評価をしました。また申告制では「独裁」の定義も曖昧で、ヒトラーと同時に挙げていた橋下市長はすでに独裁で是正すべき状態なのか、という部分も分かりませんでした。債務超過も、現状なら次々と痛みを伴う改革をする首相が出る、という話がないので比べられません。
争点
・プランはポピュリズムを招くのか。
→発生過程の証明が弱く、プランを導入すると高確率でポピュリズム〜独裁者誕生する、とは言えていないと思います。
独裁化以降の経済危機は起こると大変なのですが発生過程でプラン後の方が独裁者が生まれやすいとまでは証明できておらず、現状よりも問題が深刻化するとは理解できません。
・国民は選挙で流されるのか。
→これは現状でも人気投票になったりマスコミに流されることを否定していないので、じゃあなぜ同じことが起きてもプラン後はより深刻なのか、という点の説明が欲しいところです。肯定側は反論がレイトですがそれを置いてもマスコミ報道で支持がなくなるので独裁化しない、という主張をしてしまうとメリットの「国民ののぞむ政治」は成立しないんじゃないかと思ってしまいます。
|
講評（１）全体的な感想
/ 田村晃 ＠ (13/05/28(Tue) 00:02) [#16] 
上記ツリーを一括表示