□投稿者/ 北嶺高校Ｂ〔肯定〕 -(2010/05/08(Sat) 00:26:51)
 | 初めに否定側立論に反駁します。
現状分析からです。
１．否定側さんが述べられた資料は、一人の医師の経験からの数字であり、一般的にあてはまるとは言えません。
実際には、2002年の後藤文夫の講演の記録によると、がんセンターや大学病院での痛みの緩和は6割止まりとなっています。こちらの資料の方が一般的なので優位性があります。
２．肉体的苦痛が無くなっても、精神的苦痛が無くなる事までは証明しきれてはいません。
発生過程１に反駁します。
１．インフォームドコンセントは現時点で行われています。2004年のがん告知マニュアルより引用開始。
「がん告知に関して、現在は、特にがん専門病院では『告げるか、告げないか』という議論をする段階ではもはやなく、『如何に事実を伝え、その後どのように患者に対応し援助していくか』という告知の質を考えていく時期にきているといえる。」引用終了。
このマニュアルでは家族より先に患者本人に告知することを原則としています。
現在も告知は行われているので、プランによる精神的苦痛の「増大」はありません。
２．告知によって患者が絶望すると述べられていましたが、現在はいかに患者のショックを少なくするかという告知の質を高める段階にあり、患者が生きる希望を失うほど絶望することはありません。
３．肯定側立論で言ったように告知の時にショックや不安を覚えたときに安楽死という選択肢があると、苦しみながら死ぬ恐怖から解放できるので、プラン前よりも精神的苦痛は軽減します。これはメリットです。
発生過程２の視点Ａに反駁します。
１．すでに言ったように、患者が絶望するような事は起こりません。
２．プラン後には安楽死があるので、肯定側立論で言ったように、逆に生きる勇気を与えられます。ですから生きる意欲がなくなるせいで安楽死を選ぶということはありません。
次に視点Ｂです。
１．本当に安楽死が美徳となって世の中に広がるのかはわかりせん。
２．安楽死するかの判断は患者自身が行うものです。生死に関わる重要な事を「周りがするなら自分も」といって、流されて判断するとは到底思えません。
肯定側の再反駁に移ります。
まず、全体に対する反駁ですが、主張が食い違っているようなので確認します。患者は、医師から告知され、安楽死の意思を伝えることでプランの�，鉢△両魴錣鯔�たします。しかし、否定側さんもおっしゃったように、実際の痛みのない患者に安楽死をすることはできません。実際に執行されるのは痛みを感じ始めて倫理的判断がなされて��の条件を満たしてからということです。
ですから、全く痛みを感じないわけではありませんが、死ぬまでずっと襲ってくる苦痛からは救うことができるのです。
次に各所への反駁についてです。
1点目の反駁について、否定側立論への反駁の際に証明したように、痛みの緩和は６割止まりです。モルヒネやセデーションでも取りきれない痛みはあるのです。
2点目については、恐怖はもちろん、プラン前なら辛くても生き続けなければならなかった期間の苦痛からも、もちろん解放されます。
最後に3点目です。現在でもやり残したことなどはできているという反駁がありましたが、否定側さんができると証明したのは、完全に肉体的痛みが取れた患者だけです。それ以外の患者は激しい肉体的および精神的苦痛を感じているので不可能です。その患者さんたちについては重要なメリットが発生します。
（1400文字）
これで肯定側第一反駁を終わります。遅くなって申し訳ありません。ありがとうございました。
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肯定側第一反駁
/ 北嶺高校Ｂ〔肯定〕 (10/05/08(Sat) 00:26) [#10] ←Now
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