 | プランを述べます。
１．積極的安楽死を以下の３点の条件を満たした場合に認めます。
�＾綣圓�、患者を末期の不治の病であると診断すること。
��判断能力のある患者が、安楽死の意思表示をすること。
��今回設ける第三者機関の倫理的判断で許可されたこと。
２．周知徹底し、「安楽死法」を2015年に施行します。
プランから発生するメリットは１点。
Ｍ 患者の苦痛からの解放
現状分析を大きく二つに分けて説明します。
Ａ 身体的苦痛
１．鎮痛医療はある程度進歩しましたが、それでも苦痛の鎮痛は一時的であり、苦痛全体に対する恐怖は残ります。
資料を「2003年 判例時報1833号 筑波大学名誉教授 土本武司」より引用開始。
『しかし、鎮痛医療が進歩したと言っても、現実的、具体的可能性として、死にもまさる苦痛にさいなまれているすべての末期患者が鎮痛医療の恩典に浴しているとはいえない。とりわけ、癌の末期患者のように、間歇的な激痛、すなわち激痛→鎮痛剤投与→一時小康→再び激痛→鎮痛剤投与ということを繰り返してやがて死んでいくという場合、現代の鎮痛医術はその時々の激痛を除去しえても、繰り返し襲ってくる「全体としての苦痛」をあらかじめ除去することはできない。医師はその時々の患者の苦痛さえ除去されるならば、その残りの生命がいかなる質のものであっても、それを能うかぎり保持することがむしろ要求され、その結果、患者は小康状態の間も不可避的に襲ってくる激痛に怖れおののかなければならない。』引用終了。
２．痛みとは異なる苦しさを訴える患者もいます。
「1996年 時の法令 京都大学名誉教授 星野一正」より引用開始。
『たとえ、鎮痛ができた場合でも、痛みとは異なる身体的な苦しさを患者が訴えることが多い。たとえば、全身倦怠感があるとか下肢(あし)がだるくて置き場所がなく痛くはないけれど耐えられない苦痛がある、おなかが張って(腹部膨満感)苦しい、吐き気が続きよく嘔吐して苦しいだけでなく力が抜けて生きているのすら辛い、息苦しい(ひどくなると呼吸困難)などの身体的な苦痛もある。それぞれの症状に対する対症療法で症状は軽くはなっても、げそっと体力が落ちて衰弱した患者が横になっているだけでも辛いという苦しさは取りきれるものではない。』引用終了。
Ｂ 精神的苦痛
Ａの身体的苦痛とは別に、だれかの世話がなければ生き続けていけないということに対して、精神的苦痛を感じる患者もいます。
「日本の論点９７ 京都大学名誉教授 星野一正」より引用開始。
『不治の病に冒されて、食事、立ち居振るまいから、入浴、大小便の世話まですべて人の手を借りなければ生きていけず、死ぬ日を待っているような致死的疾患患者の場合、そのような自分が惨めで、自分の人格の尊厳が侵され自尊心を保てなくなっていくのを死ぬほど辛く思い始める。』引用終了。
解決性です。
１．プランにより患者は安楽死を選ぶことができるので、苦痛を感じながら死ぬことから解放されます。
さきほどの「土本武司の資料」より引用開始。
『オランダの医師は患者に対し、病名、病状、治療方法、治療の効果、回復の可能性、死期等に関する正確な情報をすべて告知する。患者はそのうえで安楽死をするか否かの意思決定をする。患者は死を宣告されたときいろいろなショックや不安を覚えるが、安楽死はその一つである「苦しみながら死ぬ」という恐怖からだけは解放してやることができ、それだけに「生きる」ことに前向きになりやすい。』引用終了。
２．実際にオランダでは、精一杯の医療を受けている患者が安楽死を望んでいます。
「直前の資料」より引用開始。
『たしかに、オランダでは、すべての人が世界でトップクラスの鎮痛医療、末期医療を受けられ、しかも、前述したように、すべて保険でカバーされていて、経済的理由で良質の治療が受けられないということはない。しかし、最高度の医療を受けている患者でも、その苦痛に耐え難く、担当医師に生命を絶ってほしいと懇願することがある。そのような場合に、安楽死は尊厳ある究極の緩和医療と位置付けられる。』引用終了。
重要性は「より良い人生を送れるようになる」です。
安楽死により、患者は人生に安心を感じ、余命を楽しめるようになります。
資料を「2000年 医師はなぜ安楽死に手を貸すのか エール大学医学部教授 チャールズ・Ｆ・マッカーン」より引用開始。
『医師が安楽死を約束してくれるだけでも、患者は生きる勇気を与えられ、余命を存分に楽しむことができるだろう。痛みのない安らかな死を自分の意思で迎えられるという安心感があるからだ。』引用終了。
実際、「1996年 NHKプロジェクト 安楽死〜生と死を見つめる〜」のホフ医師の発言によると、安楽死を約束された患者の80％が自然な死を迎えています。
苦痛に苦しむ患者が、人間らしい、痛みのない、安らかな死を迎えられるようになるプランは非常に重要です。（2000文字）
ありがとうございました。遅れて大変申し訳ありません。
〜証拠資料一覧〜
１．2003.11.21 判例時報1833号 筑波大学名誉教授 土本武司 p.6
２．1996.9.15 時の法令 京都大学名誉教授 星野一正 p.69
３．日本の論点９７ 京都大学名誉教授 星野一正 p.445
４．2000.3.16 医師はなぜ安楽死に手を貸すのか エール大学医学部教授 チャールズ・Ｆ・マッカーン p.145
５．1996.5 NHKプロジェクト 安楽死〜生と死を見つめる〜
*(2010/04/22(Thu) 05:54:18 編集[投稿者])
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肯定側立論
/北嶺高校Ｂ〔肯定〕 (10/04/22(Thu) 05:53) [#3] 
否定側質疑
/岡山操山高校 (10/04/22(Thu) 22:52) [#4] 